良い人?悪い人?
はじめに
寒い!めちゃくちゃ寒い!
12月ってこんなに寒かったっけ?
あったかいクリームシチューが食べたい!
いや、違う。実際にはあったかいクリームシチューを作ってくれる彼女が欲しい。
人間て一人で生きてくのはしんどいですよね。。。
多くの仕事もそれと同じで、一人でできることって限界があると思うんです。制作会社や開発会社の営業という職種も組織の中でカテゴライズすると企画する人や作る人が居て初めて機能するものだと言えます。そういった内部でのコミュニケーションだけでなく、クライアントさんやパートナー企業さんとのコミュニケーションも必要だし、「誰かと誰かを繋げる」や「誰かと自分が繋がる」ことが仕事であったりもしますよね。
自分が直近10年で仕事の上で出会ってきた人の数は恐らく2000人から3000人くらい。でも実際に継続的に付き合いがある人は20人くらいなんじゃないかと思います。新人の頃はとにかく数、名刺をたくさん持ってることが大事と思ってました。月100社ペースで新規の挨拶周りをしたり、ビジネス交流会に参加したりの日々でした。でも、ある時ふと思ったのが「顔と名前が一致しない」という問題でした。数を重視するあまり形式的で希薄なコミュニケーションで誰とも仲良くはなれていなかったのです。そもそも人の名前を覚えることが得意ではなく、顔は見覚えあるんだけど名前が出てこないなんてことも多々あります。でもこれって結構失礼なことじゃないですか。普通人間て家族や恋人や親友とか大切な人の名前を忘れるなんてことないので。そんな経験もあって自分は人脈は数ではなく質を重視するようになったのだと思います。
さて、人脈の質を上げるために大切なことってなんなんでしょう。当然出会った後にお互いに信頼関係を構築することも大事なのですが、最初に必要だと思うのは見極める力だと思います。まずは人間の本質の部分は簡単には変わらないという前提で話を進めます。だからこそ個性というものを認める必要があると思うのですが、思考パターンや行動パターンというものは大人になるころには大抵完成されていて、それを変えようとするには自ら意識的に変えるか環境を変えるしかないという話を聞いたことがあります。これ、本当にそうだなって思っていて、生きてきた環境や経験をもとに自分もいろんな判断をしていて反射的に決断したり行動していることばかりです。なので陰口をたたく人は陰口をたたき続けるし、人に責任を押し付ける人は人に責任を押し付け続けるし、いつもトイレの便座をあげたままの人は誰も何も言わなければトイレの便座をあげたままの人生になってしまいます。注意してくれる人がいて、それをちゃんと受け入れ自分の思考や行動を変える決意がない限りは大抵そのまま生き続けてしまうのが人間というものなんだと自分は思っています。
そこで今回はどういう風に人を見極めたらいいかを書こうと思います。取引先や協業先にいちいち「ここは直した方が良いですよ」なんて働きかける必要はありません。それは大事な友人や家族に対してならしても良いですが、なかなかに労力がいるものだし、それこそ自分に関わる全員にそんなことしていたら時間がいくらあっても足りないので。仕事の上ではあくまでもシンプルにあなたにとって「良い人か悪い人かを見極めて、良い人とだけ付き合う」という意識をすることをおすすめいたします。
あくまでも自分がこれまでの人生の中で経験してきたことや勉強してきた中から「こう思ってるよ」というものなのでご参考程度に!
要注意!こういう人は避けた方が良い!
カバートアグレッションという言葉があります。この言葉自体はたいして重要ではないので忘れちゃっても良いのですが直訳すると「隠された攻撃性」みたいな意味にあります。イメージでいうと「羊の皮をかぶった狼」みたいなもので、善人を装い近づいてきてあなたに危害を加えてくる人の行動のことを言います。カバートアグレッションにも色々あるので説明してみましょう。
①無知・無垢・混乱を装う
「あれ?そんなこと言ったっけ?」とか本当は知っているのに「それは知らなかったなぁ、ごめんごめん!」みたいなこと言う人いますよね。本当は忘れてないのに「覚えてないなぁ」なんてのも危険信号です。それが真実であれば仕方のないことなのかもしれませんが、あまりに都合よく忘れてしまったことにする人には要注意です。
②回答回避傾向がある
質問に対して答えずに別の話題へのすり替えを試みるというやつです。「なんで納期が遅れることをアラート出さなかったの?」という質問に対して「今の営業方針て無理があるよね」とか、「なんでこんなにバグが出てるの?」という質問に対して「設計思想が古すぎる」とか、遠回しに言い訳や理由を答える人いませんか?事前に相談できていれば信用を傷付けることも防げるかもしれません。事後報告になってしまいその後ろめたさがあるからこそ、または質問への回答が自分に都合が悪いということを理解しているがこその言動も回避行動です。この手の人に多いのが「ごめんなさい」が言えないという共通点もあります。逆にきちんと「ごめんなさい」ができる人は信用できるしむやみに他人を傷付けることも少ない「良い人」とも言えるかもしれません。
③事実は捻じ曲げないが小さな嘘で細部をごまかす
例えば、安くておいしいけど量が少なくて提供までめちゃくちゃ時間がかかるラーメン屋さんが「うちのラーメンは値段も安くておいしいよ!」とお客さんを呼び込むような感じです。都合の悪いことはまず言いません。商売なら当然とか、確認しない方が悪いとか、そういう人もいるでしょう。でも大切なのはお客さんに対する気持ちだと思うんです。「とにかくお腹いっぱい食べたいっていうならうちはやめた方が良い」とか「ラーメンの提供まで〇〇分ほどお時間いただきます」とか言ってくれるお店なら後でがっかりしてしまうことや不快な気持ちになることも防げるでしょう。期待値コントロールにも通じる部分で、ちゃんと不都合な真実も相互に理解しておくことで結果的に信用を得ることができた方が長く良い付き合いができるはずです。
④急に怒る
自分に都合が悪くなると不機嫌になってしまう、怒り出す、そんな人いますよね。
人間というものはそもそもが感情を持つ生き物なので感情的になることは悪いことではありません。時には感情的にぶつかり合うことも必要だと思っています。ただし、気を付けなくてはいけないのは感情で相手をコントロールしてしまうという点です。不機嫌になることで相手が服従する、思い通りになる、そういった経験の中で生きてきた人間は自分が不利な状況になる度に不機嫌になったり、怒り出したりします。その場を鎮めるために思い通りにしてあげたり、なだめるなんてことは今すぐやめた方がよいです。正しい選択を逃してしまう恐れがあるばかりでなく、目に見えないパワーバランスが構築されてしまうリスクが高いです。対等に接することができない相手と共にいて、自分自身の人生を無駄にしないでください。
⑤被害者を装う
何か問題を起こしてしまった際に自分のことを被害者として装う人には注意してください。困難な時ほど人間の本質が出るものです。問題が発生したのは「環境のせい」「Aさんのせい」「無茶な要求のせい」というように自分以外の要因にばかり目を向けて、自身の身を守ろうとしてきます。人間は自身のメンタルを守るために心の中では自責と他責の両方でもってバランスを取るものですが、カバートアグレッションでは他責の部分ばかり強調して自身も被害者であると表現してきます。「仕事がうまくいかなくてついつい君に暴言を吐いてしまった」とか「上司が無能で残業になっちゃってディナーに遅刻した」とかも危険です。これ、ニュアンスが難しいところではありますが、見極め方としては意図的に少しでも「自分は悪くない」という方向に持っていこうとする傾向が見えたら危ないと思ってください。
犯罪を起こして「むしゃくしゃしてやった」っていうのと同じで、何かのせいでむしゃくしゃしたとしても「やっていいこと」と「やってはいけないこと」って都合よく変化したりしませんからね。
大切なのは問題が起きてしまった時に建設的に対処できるかどうかです。解決策の模索や提案に動ける人は良い人です。原因の究明も大事ですがあくまでも再発防止のためであるべきで、個人攻撃になるようであれば絶対に控えましょう。
⑥自分のミスを認めるが小さく見積るための嘘をつく
カバートアグレッションの見極めで難しいところでもあるのですが、一見「良い人」に見えるのに実は「悪い人」だったなんてことが実際にあります。⑤で書いた被害者を装うわけでもなく他責型でもないのに「悪い人」なの?って思っちゃいますよね。ここで重要なのは、意図的に情報を制御したり改ざんして自分のミスを軽くしようとしてくる点です。また、この手の人は自分に甘い傾向があるので問題が起きたときには必ず周りの誰かに責任の一部を背負わせます。「悪いのはあなただけではない」と言わせることも上手いのも特徴かもしれません。小手先の情報操作や同情を誘う手口や巧みな話術で自身のミスを小さく見積もる、そういう人と関わっていて得することなんてありません。「あなたのミスはあなたのモノ、その人のミスもあなたのモノ」になりかねません。今すぐ距離を取りましょう。
⑦懐に入り込みプライベートに踏み込んでくる
懐に入り込むのが上手な人っていますよね。それ自体は悪いことではありません。むしろ長所として誇っても良いくらいです。自分は短い時間で年上や目上の人に好かれる自信がありません。実際にスキルとしてもほぼほぼ0点なのかもしれません。かといって年上のクライアントさんと仕事もしてますし年上の同僚とも仲良くやれています。「時間をかけて自然と仲良くなる」で良いと思っているからなのかもしれません。もし初対面や出会って2回目、3回目で「やけに距離詰めてくる」であったり、よく知りもしないのに「あなたのファンです」であったり、「私はあなたにとって有益です」アピールをしてきたら注意してください。戦略的に何か目的があって懐に入り込もうとしている可能性が高いです。戦略的というのはどういうことかというと、公言していない弱みを聞き出すことで優位に立ち、都合の良い交渉やコントロールをしようとするのです。最初は挨拶程度の雑談から入ることが多いのですが気が付くとかなりプライベートなことをしゃべっちゃっていたなんてことありませんか。親友でもないはずの人に秘密を共有することで親近感を抱き、多少無茶ば頼みでも聞いてあげちゃったりしてませんか。何気なくうまいこと利用されていないか気をつけてください。
この中のいくつかの項目が当てはまる人が身近にいたらできる限り距離を置いた方が良いでしょう。初対面でもある程度の言動から見極めることは可能です。今は危害がないとしても将来的に損害を被るリスクが非常に高いです。敏腕営業と言われる人たちの中にはこれらの行動を意図的に使う人たちもいます。その人たちを全員悪と決めつけることは難しいでしょう。ビジネスの世界では結果が全て、数字こそ正義、その定義を覆す必要もないと思います。ただし、継続的に関係構築をする必要がある相手は選んだ方が良いと思います。「悪い人」とはできるだけ短い時間を、「良い人」とはできる限り長い時間を過ごすことで自分の人生をより良いものにできるはずです。
補足ですが、カバートアグレッションに近しいものにマニピュレーターという言葉があります。これは心理学的には「他人の心を操ろうとする人」のことで、優しくしたり傷つけたりすることを交互に繰り返し不確実性を持たせることで自分に興味を持たし続けたり、家では「君が一番大事だ」とか「君は本当に素敵だ」と言って安心させておきながら外では「こいつは料理が本当に下手なんです」とか「こいつは昔ブタみたいに太っていたんです」とか自信を失わせるような発言や自尊心を傷付ける発言をすることで不安を煽ることで人をコントロールしようという人間のことを言います。DV男やヒモ、ホストとかに多いと言われていますが要は心理的に人を支配しようという気持ちの強い人間なので関わるだけ時間の無駄です。
マニピュレーターは「他人を支配しようとする人格障害」や「他人を操ろうとする人」のことで、カバートアグレッションは「マニピュレーターが用いる攻撃手段」と覚えておけばよさそうです。
裏切りやすい人格ってのがあるって知ってるかい?
ドラマや映画なんかで序盤に「この人がきっと犯人だ」ってわかっちゃうことってありますよね。あなたのことを裏切る人が言動の中である程度は見極められます。営業という観点でみると、どうしてもビジネスとして利益の追求が必要になる場面があります。それを裏切りというのかはちょっと違うとも思いますが全幅の信頼を寄せていいかは慎重になっても良いでしょう。何かを守るためであればだれかを裏切ることも正義なのかもしれないので。見極めたうえで付き合うことで傷つくことも損することも減らすことはできると思います。
それとは別に、どんな状況であれ裏切る可能性の高い人間の特徴というものがあります。心理学的にも有名な話だと思うのでさらっと知識として持っておいて良いと思います。そういう傾向の強い人とは公私ともに距離を置いた方が幸せになれると思うので注意してください。
①口が軽い人。
危ないのはネガティブな話をあちこちでしてしまう人です。秘密を守れない子ですね。攻撃手段として誰かを貶めるために意識してやる人もいれば、人を下げて自分の優越感であったり精神的な防御のために無意識にしてしまう人もいると思います。どちらにせよ口が軽い人は気を付けた方が良いでしょう。
②損得勘定でしか動けない。
この思考が危ないのは「私は〇〇してあげた」とか「私ばっかり損している」という感情から敵意を抱きやすい点だと思います。「〇〇してもらって当然」みたいな思考も危険です。ビジネス上の付き合いでも時には損得勘定なしで動いてみてもよいのではないでしょうか。常に与える側になる必要はありませんが与えることの方が多いという人は幸福度が高いという研究報告もなされています。何より自分が思うのは「損得勘定」ばかりだと疲弊すると思ってます。若い頃は与えられる側で、ものすごくいろんな人にお世話になったし迷惑もかけてきたと思ってます。少しずつ成長してようやくちょっとは与える側に立てたのかなと思っているので毎日気持ちは穏やかですし、充実してるなって実感もしています。与えられる側で居続けると精神的にも物理的にも、結果的に損することにもなると思うのでおおらかな気持ちで与える側に立つ努力はしたいです。
③自己中心的な人。自己正当化が強い。
みんな理解してるとは思いますが自己中心的な人はやっぱり裏切る傾向が強いです。人間は突き詰めれば最終的には自己を守るための判断ができるようにはなっているのですが、全面的に自分中心でしか物事を考えられない人もいます。そういった性格の人は自己の正当化にも強い感情を持つのでミスをしても「私は悪くない」、隠し事をしても「嘘はいってない」と正当化します。そういう言動が多い人は自己中心的な人として距離をおいた方がよいでしょう。人は不平等ではあるかもしれませんが生きているということに関してはみな同列だと思うし、自分以外の人間の尊厳をきちんと守って協力できるところでは協力して生きていかなくては豊かな人生とはならないはずです。
④承認欲求が強い人
これも大人になるまでの環境でこじらせてしまう人間がいると思います。もちろん承認欲求はあってよいです。むしろあった方が良いし、自然なことなのですが危険なのはそれが如実に強い傾向の人です。「認められたいから努力をする」であったり「認められたいからアピールする」のようにポジティブな承認欲求というものであれば良いのですが、欲求が強すぎると努力では足りず競争相手を攻撃したり開き直って努力をしなかったりします。「努力しない自分も認めろ」という思考も実は承認欲求が強い人間の特徴です。自分が中心になれないと拗ねたり怒ったりという行動をとるので周りも気を遣いますしパフォーマンスも低下するし楽しいことなんて一つもありません。この手のタイプの人は平気で人を裏切るので気を付けましょう。
何事も適度なバランスが大切ということを意識してポジティブな承認欲求を保てるようにしたいです。
⑤上下関係・階級に対する強い依存
これは実は自分はあまり経験もなくて実感ないのですが、心理学的には危険な人物ということらしいです。上下関係に対する依存が強い人の特徴として、自身の能力に自信がないという共通点があるようです。年上だから、大企業に勤めてるから、学歴(偏差値)が高いから、自分の方が偉いと思っている人は案外大したこと出来なかったり能力が低かったりします。成長をやめ過去の栄光にすがるしかないからなのかもしれません。実際、大企業のかなり上層部にいる人でもフランクに対等に接してくれる人が多くいます。その人たちに共通して言えるのは今もなお努力を怠らない成長過程にいるような人たちばかりです。逆に努力せず、役職や地位、年齢とかで上下関係のようなものを作ってしまわないよう自分も気をつけないとなって思います。きっとそれって老害って呼ばれちゃうやつですもんね。
⑥人を思いやることができない
人を思いやることができない人は危険です。まとめっぽくなっちゃうとは思うのですが、結局のところこれが全てなのかなって思ったりもしてます。人を思いやることができないから「口が軽い」「損得勘定でしか動けない」「自己中心的」「承認欲求が強い」「上下関係や階級に依存する」ということになってしまうのかなと。思いやりがなければ裏切ることも簡単だし罪の意識もそこまでないだろうし、そういう人と仕事しても必ず損してしまうのではないかと思ってます。特に営業は買う人が存在してはじめて成立する仕事で、その相手に対する思いやりがあるかないかでものすごく質が変わっちゃうなと思います。営業だけでなく、誰かと仕事をするということはそういうことで、思いやりがない人と関わるリスクは絶対に避けるべきだし、豊かな人生を歩むためにもそういう思いやりのない人と過ごす時間は無くした方がよいでしょう。
裏切られると心に深い傷を負ってしまいます。裏切るタイプの人間を見極めて、早い段階で離れることをおすすめします。もしそういう人との付き合いで得られる利益があったとしたら、利益は享受するべきなのかもしれませんが裏切られても良い予防線は引いておいた方が良いと思うし、最小限のダメージで済むように距離感はしっかり取っておくべきなのかもです。
ダークパーソナリティも知っておこう
心理学的に危険とされる人間の特徴も紹介しておきます。裏切る人の話にも近しい話にはなるのですが、ダークパーソナリティと呼ばれる人格の持ち主にも注意が必要です。オークランド大学の准教授の研究でダークパーソナリティについての論文や書籍が多数あります。その中でも特徴として如実に出るものを5つ紹介します。ダークパーソナリティの持ち主はあなたを傷付けるだけでなく、反社会的な行動をとりやすいとも言われていて、そういう人と関わることで思いもよらない被害を被るリスクが跳ね上がります。今すぐ距離を取った方が良いし、可能であれば一切関わらないことをお勧めします。
①自慢話が多い
自慢話ばっかりするなぁって人いませんか?この手の人はサイコパス気質が高く、共感力が低いとされています。人の話を聞くことよりも伝えることに重きを置き、言いたいことが言えたらすっきりしてしまうので相手の話には適当な相槌であったり、時には急にスマホを触りだしたりします。自慢することで自己欲求を満たせさえすればよいので相手の話には実は興味がなかったりするのが特徴です。「最近あまり営業成績が芳しくなくて相談乗ってくださいよ~」って言ってきたと思ったら、よくよく聞いてみると実はしっかり数字上げてたりするのも自慢話あるあるですよね。あの手この手で話しかけてくるけど実は自慢したいだけじゃんって人いたら気を付けた方が良いでしょう。
また、ブランドや宝石なんかで自分を着飾る人も同じく危険です。とにかく「凄いと思われたい」「丁重に扱われたい」ということに執着している可能性が高いです。そりゃあ褒められるとか尊敬されるとかは気持ちのいいことかもしれませんが仕事の結果で褒められたらいいんです。仕事がんばろ!
②人脈をアピールしてくる
自慢話にも近いのですが、自分の成績や能力についての自慢ではなく人脈をアピールしてくる人も危険とされています。特に他の人があまり持っていなそうなものを持つことに執着しているので、相手も同じ人脈を持っていたりすると急に冷めたり萎縮したりするのも特徴のようです。大企業の〇〇さんと友達だとか政治家の〇〇先生と相互フォローだとか、要は自分よりすごい人と繋がっていることで自分もすごいんだって思いたいとか思わせたいという欲求が表に出てきちゃうんですね。FacebookのようなSNSはそういった部分が見えやすいのである意味良いサービスだなって思います。実際にFacebookでパーソナリティの分析をしている論文もあるようですが今回は触れません。今、自分はこのブログをどうやって終わるか悩んでる最中です。長くなりすぎた……。どうしよう……。
③断定口調が多い
ロジックを当てはめ白黒を付けてしまうのも危険です。さらにはロジックではなく「自分はこうでないとダメ」という論理的なものではない物差しで結論を出すのも危ないようです。結構自分も危ないのですが、理想的なのは「自分はこう思っているけどあなたはどう思いますか」というようなディスカッションができることです。話し合いから逃げる人とは建設的に物事を進めることが難しいと思います。言いたいことだけ言って、都合が悪くなるとだんまりか、不機嫌になってしまうか、その場からいなくなってしまうような人はパフォーマンスにも波があるので信用してしまうと痛い目を見る可能性が大きいです。
④自分ファースト
ダークパーソナリティは成長過程での環境だけが原因となるわけでもなく、半分くらいは遺伝子で決まると言われています。神様がそういう人格の持ち主も人類には必要としたのかもしれません。自己中心的な思考で他人を騙してでも幸せになれちゃうので平気で人を裏切ることができるし、自分の話しか興味はないし、自分の欲求に素直で短絡的に快楽を求めるのも特徴になります。常に物事の中心にいないと不安で、自分の幸せがみんなにとっても幸せだという謎理論を持っていたりもします。なんにせよ「ジコチュー」にならないよう気を付けましょう。
⑤権利の主張が激しい
物事を有利に進めるために偉そうに権利の主張ばかりしてくる人いませんか。権利なんてものは最終的なカードとして持っていれば良いもので、最初から振りかざして相手を威圧したり敬遠したりを繰り返すと「あの人とは仕事したくない」とか「あの人と仕事するの疲れる」とか「あの人といても楽しくない」と思われてしまうでしょう。最終的にはだかの王様になりかねないでしょう。気が付いたら独りぼっちなんてことにもなりかねません。自分としては組織において役職なんてただの配役でしかないと思っています。その役割に偉いとか偉くないとかなくて、上司にもし無能な人が権利を振りかざし偉そうにふるまっていたら遠慮なく是正すべきです。役割を全うするために権利を行使して最大限のパフォーマンスを出す努力ができないのであれば権利なんてものは「豚に真珠」「佐々木にマクラーレン」です。(いよいよ自分でも怪しい文章になってきたなという自覚が……)
このようにダークパーソナリティに関して考えると裏切る人に類似している点もあります。実際にダークパーソナリティの持ち主は裏切る人である可能性が高いでしょうし、もし自分の中にそういう一面があるなと思ったら改善しましょう。実際に自分も、プレゼンや商談の際に断定口調になってしまうことがあったかもしれないと不安になっています。誰かを意図的に攻撃してしまったこともあったと思います。それでもそのことに気が付けるうちはまだ幸せになれるチャンスがあると思うんです。人間は努力をすれば変われると信じているからです。もし行動を振り返って「俺、嫌な奴だったな」とか「私、自分のことしか考えてなかったな」とか思えたならまだ間に合います。大事な人を失う前に、大事な仲間を失う前に、良い人になれるよう努力しましょう。
まとめ
営業の自分が言うのもなんですが長いこと「営業で成績出すやつにろくなやつなんていない」って思っていた時期もあります。平気で嘘ついたり隠し事したり。でもいろんな営業さんと出会って、それは違うなと思えるようになりました。中には本当にお客さんに真摯に向き合ってコツコツとモノを売るのではなく信用を売ることができる営業さんも居て、「ああ、本来の営業さんはこうあるべきなんだな」って今は思っています。
ビジネスの世界ではどうしても「勝った負けた」であったり「勝者が正義」であったり「結果が全て」みたいな話になりがちではありますが、気持ちよく生きていくためには点での利益追求なんてしていてはだめで時には損して得取れみたいなことも大いにあるんじゃないかと40歳を越えてから思うようになりました。誰かを守るために、何かを守るために、時には嫌な自分にならなくてはいけないのかなって思うときもありますがそこは自分が将来後悔しない選択をしましょう。悪い人にならなくても営業はできます。
悪い人と同じ土俵で戦うことは損することの方が多いでしょう。相手が心理学的に良い人なのか悪い人なのか見極めて、できる限り良い人とだけお付き合いをしてください。良い人とのコミュニティの中で気持ちよく自分の為すべきことをしてください。あなたが我慢することはありません。みんな対等であるべきで、ビジネスにおいてもウィンウィンの関係を構築できないのであればそんなものすぐに捨てて次の案件に取り組んでください。今日も最高の一日だったと眠りについてください。考え方ひとつで人は幸せになれるし不幸せにもなれます。
明日はきっと今日よりも良い一日になるはずです。
メリークリスマス!