営業目線でSESについてつらつらと書いてみた
みなさんこんにちは、アンテクのスコッティ・ピッペンこと佐々木でございやす。
これ最初に断っておくけど今回は全部が全部、最初から最後までず~っと文字です。画像や図解等は一切ございません!この試みを無謀だと卑下する者もいるでしょう。だがしかし!かのサントリーの創業者鳥井信治郎さんはこう言っています「やってみなはれ」と!さて今回は営業としてSES(システムエンジニアリングサービス)について考えていることをつらつらと書いていこうと思います。自分はアンテクでSES営業もやっているわけですが、やはりそこにも需要と供給がありマーケティングというものが存在します。SESと言われる世界を分析することでエンジニア市場の一面を再発見することができるのではないでしょうか。20年前とかだと未経験のエンジニア(エンジニアと呼んでいいのかわからないけど……)でもとりあえずテスターとして現場に入れちゃったりもしたものです。今思うと恐ろしい時代だなぁと思うけど当時はまだそこまでIT業界も熟成されていなくどこも手探りで、でもそれこそ夢いっぱいだった気もするんですが。毎年のように開発言語やフレームワークが生まれる世界ですからトレンドの移り変わりも当然あるわけで。そのトレンドを知らないと営業としてもビジネスチャンスを逃しかねないと思うわけです。
らくらく結果を出せる営業さんもいるかもしれませんが、そういう人って大抵行動力や話術に長けているような営業を天職としている人だったりするので自分には無理だしやっぱりきちんと売るためのロジックがないと若い世代に継承することもできないなって思うわけです。売るものが明確でないと営業として残念な感じは否めないと思ってます。だってまずいと思ってるラーメンを売るラーメン屋さんなんて残念ですよね?残念な営業さんにならないためにもできる努力はやらなくては。営業は数字で結果が見えてしまうので数字が上がらないうちは何かが足りてないと思わなくては失格だと考えています。逆にそこをしっかり考えられる営業ならどんな業種でも結果が出せるんじゃないでしょうか。どんな仕事も苦労なしでは大きな成果は望めません。「あいつ全然仕事してないなぁ」とか「あの人いつもぼーっとしてるなぁ」とか見えても成果を出してる人は陰ながら努力をしているのではないでしょうか。営業の世界って実はそういうものなんじゃないのかな、って自分は思うのです。
いらんこと言うなって思うかもしれないけれどエンジニアの世界もまぁ厳しいもんだと思います。市場のニーズが高まるとともにエンジニアの数も増えてきてはいるけれども実際に活躍できるエンジニアはそれなりに経験を積んできたシニアクラスのエンジニアになるのでパソコンを触ったこともないラーメン屋さんが「明日からエンジニアなる」と言ってもなれるもんではありません。20年前ならなれたかもだけど……。実際、UdemyとかProgateとかで勉強しました!っていう実務経験のないエンジニアが入れる案件は運用監視とかの案件くらいでそういう案件から開発の案件にスイッチできる人は極めて稀だと思います。運良く開発会社に就職してもそこから一生勉強のエンジニア人生が待っているわけだし、エンジニアはエンジニアでなかなかハードな職業だと思うわけです。
ところでエンジニアって稼げる職業ってイメージ持っていますか?10年前とかは自分もそう思っていました。年収1000万稼げる職業だと思ってたしエンジニアは40代、50代でセミリタイアして南の島で優雅に暮らすものだと思ってました。でも実際はそういうわけでもないようで、ネット検索で「エンジニア 年収」とか「プログラミング言語別 年収ランキング」とかで調べるとそこらへんの現実を垣間見ることが出来ます。業種別に見れば「中の上」といった感じでしょうか。これからエンジニアになろうって人には夢をぶち壊してしまう話かもしれませんが40代でピークを迎え50代では年収がダウンする傾向さえ伺えます。実際SES業界でいうと案件毎に必要なスキルセットだけではなく年齢も希望があったりします。ざっくり肌感でいうと実務経験も積んだ20代後半~40代前半が求められ、50代になるとスキルシートの時点で見送りになってしまうことも多々あります。夢のない話ばかりでも良くないので夢のある話もすると、現時点で年収2000万クラスのプレーヤーも実在するのがSES業界です。ちなみに彼はしっかりトレンドを追うことができているエンジニアで知識量も膨大です。ちゃんと正しい努力ができていればこそというところでしょうか。
はて、トレンドとは何をもってトレンドというのかって思う人もいるのではないでしょうか。求人数なのか、ネットでの検索数なのか、ブログの記事数やプロジェクトでの選定数なのか。ほかにもいろいろな観点から分析できるとは思います。が、今回は初歩的に誰もが簡単に知りえる情報に限定してサラッと表面だけここに共有しておこうと思います。調査元によって異なる分析結果や集計データになってしまうのは当然です。情報の精度を上げるにはより多くのソースに目を通す必要があると思いますがそこまでする必要性があればするべきだし、今回はそこまでする必要性がない(というか時間がない……時間は大事!)と判断しました。
今ってどんな案件多いのか、どんな開発言語のニーズが高いのか知ってますか?
かつてはJavaやPHPの開発案件は値崩れすることがないという神話のようなものもあったのですがGoやPython、Rubyなんかもわりと耳にする機会が増えてきました。レバテックさんとかビズリーチさんなんかがまとめてくれてたりするのですが、実際Javaは相変わらず高いニーズがあるようですね。
1位 Java
2位 PHP
3位 Python
4位 JavaScript
5位 Ruby
の順みたいな記事があってちょと順番の違和感は感じるもののまあ5本の指に数えられるものとしては納得。求人案件と若干のずれはあると思うのですがCやC++の案件なんかも全然あるしSwift(9位)とかKotlin(12位)てどうなん?KotlinてJavaに含まれてないんだ、とかね。あと個人的にはサーバーサイド言語よりもフロントエンドの開発言語、特にReactとかVue.jsなんかがめちゃくちゃ増えた気がするんだけどなぁ。(そういえばAngularって全然見かけなくなったな……)
では次に、人気プログラミング言語というワードで調べてみよう。こちらはGitHubプログラミング言語ランキング(https://octoverse.github.com/#top-languages-over-the-years)が参考になりそうだ。
1位 JavaScript
2位 Python
3位 Java
4位 TypeScript
5位 C#
といった感じでPHPは惜しくも6位、7位と8位にC++とCがランクインしている。SES業界という枠組みの中でみるとこっちの方がしっくりくるランキングになってる。JavaScriptはReactやVue.jsでぐいぐい来てる。SESでいう単価もJavaやPHPより高めに推移してる。
ある程度の差異や偏りは調べ方次第で出ると思いますが、まぁこんなもんじゃなかろうかっていうのが個人的な所感。GoとかScalaとかRとかって言われるほど案件として出回ってないしDart(Flutter)の方が案件的には増えてきてる気がする。フレームワークでいうとJavaはSpringBootがメインだしPHPはLaravel一強というイメージ。あと、開発言語ってのとは違うのだけどAWSの勢いが半端なくてAWS扱えるインフラエンジニアがもはや勝ち確、一強時代が来てる気もする。少なくとも今年一年の案件数でいうと一強だった。あとはそうだな、マークアップとかコーダー案件て言われるものが激減してもはや壊滅状態。ゲームのイラストレーター案件なんかも全く見なくなったなぁ。わざわざSESなんて使わなくてもランサーズさんとかクラウドワークスさんみたいなところでお願いするケースも増えているからなのかしら。
るんるん気分でエンジニアになったものの気が付いたら時代に取り残されてしまって、いつの間にか仕事がなくなるなんてことにならないように、自分の市場価値の把握や今後のキャリア形成もしっかりお忘れなく!最後に、人生は自分をどう売るか、人は結局のところみんな己を売り込まなくてはならない。マーケティングは人生の必修科目にするべきだと思いませんか?難しく考える必要はなくてほんとシンプルにどうすれば売れるのかどういう売り方が成功してるのか、そういうところからで全然良くて少しでも意識がそこに向くようになれば何もしてない人よりは有利になるのですから。それでは今回はこの辺で!オーヴァー!!!!!